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2003年12月 2日
よくグーパンチはMCが面白いと言われるが、まあこれはファイアーの炸裂トークに対する評価であろう。
ぼくもしゃべるが、ファイアーのトークに対してロクにつっこみも入れなきゃボケもしない。
まあ彼のシャベリには切れ目もないし、こっちが何か言ってもちっとも聞いてないってのもあるが。
しかし、せっかく掛け合いMCなんだから、いわゆる漫才みたいにした方が良いという意見もあるけど、
やはり今後もしないだろう。
きれいに落とし込むという会話があまり好きでないのだ。
予定調和。
インプロビゼーションを行っている分野でも、結構見られる傾向。
これが好きでない。
話でも演奏でも会話のキャッチボールはもちろん良いけど、
相手のストライクゾーンばかり投げててもつまんないじゃん。
「えぇっ!」ってなってしまう様な球を返す方が、
よりエネルギーを注入することになり面白い。
普段では考えられないような自分が出てきたりする。
ファイアーは生粋の江戸っ子、ぼくは大阪生まれの兵庫育ち
(10代半ばまでしか住んでなかったが)。
ファイアーは落語が好きだし、ぼくは言わずとも吉本を刷り込まれている。
この違いももちろんだけど、そんなところに表現の本質はない。
時事対談じゃないんだから、ステージでの会話はほったらかしの切りっ放しが良い。
後の余韻は聞いてる人それぞれにゆだねる。
「何なんだ?!」と思ってるうちに演奏が始まり、さらに混沌としたウネリが生まれる。
そこに分野を超えた世界の膨らみがあると思う。
だから演奏自体キレイにまとめるのも好きじゃない。
終わり方なんて、疑問符ができるだけ羅列するような感じでちょうどよい。
でもカッコをつけてみたり、深刻に重い空気を残すのは良くない。
ニッコリ笑って徹底的に突き放す。
これこそアンチ癒し系のポジティブなエンタテインメントだね。
まあ芸術論のような話はさておき、ぼくの場合しゃべるようになったきっかけは、
東京ラテンムードデラックスでやってた深夜番組「ラテン専科」へのレギュラー出演だった。
見たことがあった人もいるかもしれないけど、28時台スタートも珍しくない、文字通りディープな番組。
日産の一社スポンサーで、今こそ勢いに乗る会社だけど、その頃は結構厳しい状況だったと思う。
ユニット自体がマニア受けが狙いのメジャー感に乏しい存在だし、
いくらパラダイス山元が頑張っていたとしても、よく番組が持てたというのが実際の感想だ。
そう言うわけでこの条件では誰が考えても分かる様に、超極少予算番組だった。
ゆえに放送作家なんていないし、台本もない。
まああってもセリフとか覚えられないし、不自然な振る舞いになるだろうが。
ということは、すべてぶっつけ本番でしゃべる。
ある程度の構成は山元とぼくで考えていたけど、会話は基本的に準備せず。
だからいきなりカメラを向けられ「ハイ回った!」だもん。
瞬発力と度胸が培われました。
もちろんつじつまの合わない会話もあったけど、それはディレクターが後で何とか継ぎはぎしてまとめていた。
これはこれで、まさにプロの仕事。
館野さん、お元気ですか?!
それにしてもテレビメディアに出て日々しゃべってる人ってスゴイなぁって思う。
やっぱり落とし込む場所をあらかじめ決めてるんだろうか。
つまり予定調和だ。
また出てきた。
だったらスゴイんだけど、やっぱり嫌かな。
「ラテン専科」をはじめ、東京ラテンムードデラックスネタはまだまだあります。
ボチボチと書いていきましょう。
ねぇ、ファイアー。
(テディ熊谷)
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